カラフルに恋して。

雑食アイドルヲタクのゆるゆるブログ

ただのアイドルオタクの私が「歌舞伎」デビューしてしまうまで。

私、4/25に赤坂ACTシアターで行われる「赤坂大歌舞伎」の千秋楽で歌舞伎観劇デビューをしてきます!!

 

…えぇ、もちろんジャニヲタには馴染み深い「滝沢歌舞伎」ではないです。

本物の歌舞伎役者さんが出演する、正真正銘の歌舞伎を観に行きます。

このブログの過去記事を見てもらえれば分かると思いますが、私はいわゆる「ジャニヲタ」であり、また、「Kポペン*1」といわれる根っからのアイドルオタク。

そんな私がなぜ突然歌舞伎なんて観に行くの?と疑問に思う人もいるに違いない。

 

というより自分が1番戸惑ってる。

 

…なので、今回はなぜアイドルオタクが歌舞伎を観劇するに至ったのかを、備忘録も兼ねてまとめておこうと思う。

 

 

 

 

 

事の始まりは、親が観ていた、2月放送の中村屋ファミリーのドキュメンタリー番組だった。

中村勘九郎さんの息子2人の初舞台までを追うという番組だったのだが、弟くんの天真爛漫さに微笑ましく思わず見入ってしまった。

 

だがその時点では、歌舞伎を観に行こうとまでは思わず。

その時考えていたことといえば、

中村七之助さんって松潤の友達の人じゃーん!女形やるんだ〜綺麗だな〜」

という元嵐担だった頃に身につけた知識と、小学生並の感想のみだった。本当にひどい。

 

このドキュメンタリー番組は録画で観ていたのだが、親が

「そういえば今日NHK中村獅童の番組やるよ」

と一言言わなければ、そしてその番組を見なければ歌舞伎には手を出さなかっただろう。

今思うとハマるのが運命だったとしか思えないくらいのタイミングの良さである。

 

その番組は「趣味どきっ!」という、私たちの親世代が対象であろう番組だったのだが、

「歌舞伎はそんなにかしこまらなくても気軽に観れるよ!」というような番組だった。

そして、その番組内で紹介されていた1作品が私の琴線に触れてしまった。

 

そう、それは「大江戸りびんぐでっど」

なんとこの演目、あのクドカンが脚本だという。

紹介映像を見た瞬間、VBB*2映像化オバケと化していた私は、堅苦しいイメージしかない歌舞伎なのにクドカン脚本?!クドカンとかVBBと同じじゃん!と興味を持ってしまった。

「まぁ、DVDとか買って観るのはさすがにな…」

と思って、某レンタルショップで探そうかな、と思った矢先。

 

まさかの父親がDVDを所持していた。

 

「なにこれ…もうハマれってオタクの神様に言われてるようなもんじゃん…」

とあまりの偶然っぷりにちょっとした恐怖を覚えつつ、観てみることに。

 

結果。

まぁハマるよね。

 

取っ掛かりがクドカン脚本の作品で良かったのかもしれない。

この話自体はくだけすぎていて、昔ながらの歌舞伎が好きな人からは賛否両論あったようだけど、VBBのブラックジョークな雰囲気とパロディネタが好きな人ならスッと入り込めるストーリーだった。

なにより、「松潤のお友達」程度の認識しかなかった中村七之助さんがめっっっっちゃ綺麗。薄幸の美人って感じがツボでしかない。

父親は18代目中村勘三郎さんが好きだったらしく、この他にも何枚か「シネマ歌舞伎*3」のDVDを持っていた。

 

…いや、本当に自分の軽率オタクっぷりが怖くなった瞬間なんだけど、1週間経たずして4作品(内、大江戸りびんぐでっどは4回観直した)を鑑賞していた。

歌舞伎の作品って結構長いし、休みが続いたわけでもなく普通に働いていたし、なんなら神ちゃんとWESTのおかげでHDDが逼迫していた。

それなのに、HDD整理を後回しにして*4シネマ歌舞伎にのめり込んでしまっていた。

 

 

私の歌舞伎のイメージといえば

堅苦しい、昔の言葉で分からない、新規が踏み入れてはならない雰囲気

の三拍子だった。

 

そのイメージを見事に裏切られたのが「大江戸りびんぐでっど」なんだけど、その次に観たのが「連獅子」だった。

見てもらえれば分かるが、一般的に想像する「歌舞伎」の演目である。

当然、昔ながらの演目なので古語だから解説がないと全体の内容を掴めない。 

 

だがしかし。

私は過去に言葉の意味も分からず、曲とダンスだけでK-POPにハマったという事実がある。

 

そう、これは一つのダンスというスタンスで連獅子を鑑賞しました。

 

…我ながらとんでもない鑑賞態度だとは思うんだけど、不思議なもので、解説を見なくてもなんとなく雰囲気が掴めるし、あらすじを知らないために踊りを注視するせいか、個々の踊りの違いがよく分かって面白い!

さすがに途中挟まれる僧2人のシーンはセリフ中心だからあらすじや解説を読むはめになったけど!

 


そんなこんなで、何作も見ていくうちに

「生で観劇してみたいな…」

とふと思ってしまったんです。

なんせ、気になったら即現場行きたがる軽率なオタクだからね。

まぁ、そんな上手いタイミングで公演があるわけがない、そもそも「滝沢歌舞伎」すら行ったことないくらい歌舞伎ド新規なのに、歌舞伎座とかはさすがにやばいだろ…と思ったら…

 

なんと赤坂ACTシアターで公演があるじゃないですか…

 

赤坂ACTシアターといえば去年VBBで行ったから大体の雰囲気は分かるし、歌舞伎座とかじゃないからまだ気楽に行けるし、4月は今のところ何の現場の予定もない*5

しかも私が今のところ一番お気に入りの中村七之助さんが出るならこれは行かねばならない…

 

 

はやる気持ちを抑えつつ、チケット販売日を確認していたらもう先行が始まっていて、それはもう焦ったんですけど、まだ千秋楽のチケットがあったのでとりあえず抑えました。

初観劇が千秋楽なのはどうなんだ?とは少し考えたけど、やっぱり舞台って最後になるにつれて素晴らしくなるからさ…?(あとしばらくしたら日程増やす自分の姿が見えたから)

 

 

 

…とまぁ、2月初旬に見た番組のおかげでついに歌舞伎観劇デビューをする(予定の)アイドルオタクの話でした。

というよりまだ2月始まって半月なんだけどね?

 

アイドルオタクに伝えたいのは、「歌舞伎」って思ったより難しくないよ!ってこと。

もちろん話の筋を知って観るのも大切だとは思うんだけど、まずは「エンターテイメント」って姿勢で観ると想像以上に楽しい!!

ほら…ジャニヲタなら知っているはずだ…ジャニーさん作・演出の舞台のトンデモ設定を…

アレに比べたら古語なだけで圧倒的に理解できる(と思う)。

「大江戸りびんぐでっど」のような新作歌舞伎はほぼ現代語だから本当に見やすいと思う。

今回行く予定の赤坂大歌舞伎も新作歌舞伎だから理解しやすいだろうし、楽しみでしかない。

 

それと、歌舞伎独特の「女形」の世界観が素晴らしくて…

歌舞伎といえば男が女を演じるというのは常識だと思うんだけど、女形の方々の技術がすごい。

もちろん綺麗で可愛らしい人もたくさんいるんだけど、年増の役だったり、老女の役とかも演じる方がいて…中には本当に女なんじゃないかって思うレベルの人までいる。

全部振る舞いとか声色とかメイクで女に見せちゃうんだからすごい。

私は自担*6が割と女装させられがちなので抵抗はないんですが、抵抗がなければぜひ私世代の人にも見てもらいたいくらい素晴らしい技術なのでぜひ。

 

 

 

…ということで、ついに「ジャニーズ」、「K-POP」だけでなく「歌舞伎」にも手を出してしまったわけだけど、割とジャニヲタって「宝塚」も好きな方が多い気がするので、うっかりそっちにまでハマらないように、これからは自制していきたいと思う。(フラグじゃないよ!)

 

 

 

 

 

*1:K-POPのファンの意味。

*2:2016年夏秋にかけて公演された、劇団☆新感線の舞台「Vamp Bamboo Burn〜ヴァン!バン!バーン!〜」の略。私の自担の神山くんが出演していた。

*3:歌舞伎の映像化作品。みんなが想像する「歌舞伎」から現代的な時代劇に近いものまでいろんな作品が取り扱われている。

*4:おかげで録画容量が残り時間2時間を切って、死ぬ気で整理したのは後日談。

*5:たまたまジャニーズWESTの4月の現場は北海道公演のみで、とうに諦めていたため。

*6:ジャニーズWESTの神山くん、SUPER JUNIORのソンミン。