私の自担運のなさ。
自慢じゃないが、私の自担運のなさは天下一品である。
どれくらいかというと、生きてきたなかで入ったライブ全てで自担が近くへ来ない、もしくは来たとしても私とは反対側を向いている。
…間違いがないように言っておくが、決してマナーが悪いわけではなく*1、いわゆる「干されている」ということではない。
そう。
単純に「自担運」がない。
生まれて初めて入ったSJ*2のライブ「SUPER SHOW4」は東京ドームのアリーナ席、しかも花道から2列目だった。
それまでに入ったことのあるコンサートはスタンドの経験しかなかったため、
「えーめちゃ近い!ソンミン*3こっち見たらどうしよう!ファンサ貰ったらやばくない?!」
と開演前に隣の友だちとキャーキャーしたことを覚えている。
しかし、公演が始まってから、私は1つのことに気づくことになる。
「待って、こっちサイド、ソンミン来ない」
隣の友だちはヒョクペン*4だったのだが、前の花道にはウニョクは良く来てくれた。当然大喜びである。
私の自担である、ソンミンはどこにいるのか。
そう。反対サイドの花道である。
ドームのアリーナは予想以上に花道の高さがあり、反対に行くと姿を確認することがほぼ不可能だった。
また、ドームは広いために、センターステージ寄りだった私の席では、バックステージに行かれると完全に見切れるために、私は自担を見るために大半をスクリーンで見ることになった。
結果として、私が近くで自担を拝めたのはミンロー*5コスの時のみで、なおかつ彼は反対側のアリーナを向いてたので正しくは見せパン(白)しか見ていない。
……と、こんな調子でびっくりするくらいに自担運というものがないのだ。
そんな自担運のない私がWESTの現場に初めて入ったのはパリピポの名古屋公演だった。
ホール公演はセンステとかに移動ないし素晴らしいね!踊ってる神ちゃんずっと見てられるね!と公演前は喜んでいた。
しかし、開演後気付かされることになる。
「あっステージのせり出したとこ来ると見切れるんだけど…」
この日私は2階席、なおかつ後ろの方だった。
そしてステージの作りが↓これだったため、
せり出した部分に神ちゃんが移動すると、ものの見事に見切れるという自体に陥ったのである。
もうここまで来ると自担を追いかけることは忘れてライブを楽しむことだけに専念した。
しかし、アンコールの時にメンバーがお立ち台に来てくれたのである。
ほぼ神ちゃんが見れなかった私はお立ち台が設置されたのを見て、ドキドキしていた。
だが、この時私のいた2階席に来たのはしげりゅだった。
…ステージをちらっと確認する。
照史くんがいない。……神ちゃんもだ。
待てよ……
これ桐神、3階席にいるのかな?
…結局、初めてのWESTの現場も、ことごとく自担をちゃんと見ることもなく、そのうえ1番大好きな桐神コンビが天井の上にいるという、なんとも言えないニアミスっぷりで終了したのである。
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そんなこんなで迎えた私の「ラッキィィィィィィィィ7」。
横アリの所感は前回君じゃなきゃダメなんだ。 - カラフルに恋して。の記事を見ていただこう。
今回は横アリだけでなく、お友達のおかげで福岡2daysに行けることになった。
パリピポは一公演だけだったので、3回も公演を見れる喜びを噛み締めたわけだが…
当日の天気の悪さはもう皆さんご承知の通りで、あまりの暴風雪っぷりに
「もう公演が見れるだけでもありがたい」
とただそれだけを思って会場に入った。
1日目は横アリの記憶を思い出しつつ、ひたすら楽しんだ。
前回は自担だけ見ていたが、2回目ともなるといろんなところを見る余裕が出来て、
「これがのんちゃんの奈落落ちか…!」
などと純粋に楽しめた。
問題は2日目だった。
事前に席を確認した時からそんな予感はしていたのだが、まさかの迷宮Summerの神ちゃん登場位置の目の前の席だった。
横アリの所感でも書いたのだが、私は迷宮Summerの振付が大好きで、なおかつ生まれて初めて自担のダンスをかぶりつきで見れるということに信じられずにいた。
公演が始まってからメンバーの近さにも驚いていたが、私の1番見たいのは神山先生のダンスである。しかも振付が大好きな曲…
そうこうしているうちに問題の迷宮Summerになってしまった。
神ちゃんが花道横の階段を登ってきて、立ち位置につく。
え、待って待って。今までで1番長く自担が近くで見れてるんだけど。
そう思っていたら神ちゃんのパートが始まった。
…正直ここからはうっすらとしか覚えていない。
神ちゃんを好きになったきっかけはダンスだったから、夢なんじゃないかと思いながら、半分ぼーっとした頭で見ていたことは覚えている。
直後、隣の友だちに「よかったね!」と言われた。
…??
「今神ちゃん、うちわ見てニコッとしてくれたね?!」
そう言われた時、
「あ、私、初めて自担に気付いてもらえたんだ」
と悟ったのと同時に、今までの自担運のなさが走馬灯のように駆け巡ってきた。
モンキィィィィィィィのムービーが流れ始めて、友だちに
「これで自担運ないっていうの払拭されたじゃん!」
と改めて言われた時、自分でもびっくりするくらいウルっときてしまって、生まれて初めてコンサート会場で泣いてしまった。
未だになんで泣いたか分からないけど、いろんな感情がごちゃまぜになったんだと思う。
この後も神ちゃんはこっちサイドに何度か来てくれて、もう今までの自担運はこの日のために取っておいたんじゃないかと思うくらいに、近くで最後の最後まで、楽しそうにステージをこなす神ちゃんを拝むことができた。
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こうして私の「ラッキィィィィィィィィ7」は幕を閉じたわけだが、生まれて初めて自担をきちんと間近で見て感じたことは
「近くで見れたらファンサとかいらない」
ということだ。
自担運のなさをこじらせると、自担が近くに来るだけで混乱するうえに、(きっと自分に向けられたであろう)目線だけで泣くという始末である。
今回、ファンサらしいファンサは貰わなかったが、そもそも自担が近くに来るという事象に慣れていない私にとって、今回はこれで良かったんだと思う。
これから彼らもどんどん会場が大きくなって、今回みたいなことはまずなくなるだろう。
それでもまた近くで自担を見ることができて、そしてうっかりファンサを貰うことができたなら、今度こそ他の子みたいに笑顔で手を振り返せるようになりたいな…とコンサート帰り、心に誓った。
【追記】
自担慣れしてないのが原因なのでは…と考え、帰ってから少クラなどで神ちゃんを意識的に見たが、いつも通りの「神ちゃんのダンス好きだな〜」という感情だけだった。
やっぱりあれはコンサートがなせる技である。
コンサートって怖い。でも好き。